2022年12月21日放送の
TBSマツコの知らない世界に出演しました。
クリスマス絵本特集でした。
出演のオファーをいただいた際に
「内容のご提案も」というご依頼でしたので
このように提案しました。
①クリスマスに合わせた絵本として
〈サンタさんを信じる子どもの心〉について
話をしたい。
②クリスマス直前の放送なので、クリスマス以降も書店での販売拡販できるようにクリスマス絵本ではない絵本で特集したい。
③〈モノ〉としての魅力だけではなく、誰かが誰かに読むという〈コト〉を贈るという視点で絵本提案したい。
この③つです。
①については、収録では大人の必読書として
松岡享子さんの「サンタクロースの部屋」の話をしたり、想像する力というのは空想したり創造したりする力にも寄与するが、それに加えて自分にとって大切な相手の気持ちを想像する力や、約束や目標など目に見えないものを信じる力になることや、実はもっと色んな〈想像力〉についてお話ししました。
他には、クリスマス前になると「そんなことしてるとサンタさん来ないよ!」といった脅し文句を使う大人の姿勢に対してモノ申す、といった内容の話もしました。
②については、スタッフさんより、
「では2つのテーマを挙げてください」と依頼がありましたので
〈猫〉と〈草花〉を提案しました。
③については、〈読むことの魅力〉について伝えるには実際に誰かが誰かに読むことを実際にするのがいいと思う、と提案しました。
私は〈マツコさんから誰かに〉か〈誰かからマツコさんに〉のどちらかで。とお話しました。
前者はあえなくNG。では後者で、とのこと。
私はマツコさんが日頃親しくしているスタッフさんとかでいいのでは?という話もしましたが、番組として盛り上がりも必要とのことで、どなたか芸能人の方から、と話がまとまりました。
何名かの俳優さん、声優さんの名前の一覧を拝見しました。普段YouTubeなどで絵本の朗読などをされている方からスタッフさんが選ばれた方々でしたが、私は動画で読み慣れている人に魅力を感じませんでした。
そんな中、誰もが知っている親しみのある声でという思いから、スタッフさんとの話し合いで森本レオさんのお名前があがりました。
すでに、読んでもらいたい絵本は
『しろとくろ』と決めていましたので、森本レオさんのお声で読まれるのは、とても魅力的だろうとの思いで決まりました。
日程が迫っている中、森本レオさんもお引き受けくださって、結果、あの感動的な朗読が放送されることになりました。
『しろとくろ』は今回のテーマである
〈猫〉〈草花〉どちらにもあてはまる作品であること。
コロナ禍で営業を続けた弊社農園で、この作品を生産者が来場してくれた方に読んだときの出来事が私の心に強く残っていたことから、選書しました。
収録は2時間近くにおよび、2回目の出演ということもあり、ざっくばらんな
雑談のような話の時間も多く、それがゆえに私の絵本に対する思いはマツコさんにはまっすぐ伝わっていたようでした。
台本もなく、フリートークですので、どんな発言がマツコさんからあるのかはわからないですし、私も会話ですから、セリフがあるわけではありません。
ですが、マツコさんから
「絵本って読みきかせることがいい」という言葉が出ました。
用意されたセリフではなく、マツコさんが会話の流れの中であのようにおっしゃってくださったことが
私にとってとても感動的なことでした。
マツコさんが長尾玲子さんの刺繍に夢中になっておられましたよね。
私は選書の段階から「絶対にマツコさんはこの刺繍にどハマりする」と
話していました。
打ち合わせの時に「原画をスタジオにお借りできたらいいですね」と提案いたのですが
実現せず。そこはちょっと残念です。
マツコさんがその後、刺繍の現物を見る機会があるといいのにな〜と願っております。
テレビに出ると多方面から反響があり、大変ありがたいです。
1番嬉しいのは絵本がものすごく売れることです。
テレビ番組で「絵本」が取り上げられるチャンスはそう多くはありません。
クリスマス特集で「絵本」を思い出して、お声がけくださったことに
感謝の気持ちでいっぱいです。
